基本情報  持ち物  きっかけ  1日  2日  
3日  4日  5日  6日  7日  8日  9日  10日  おまけ

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5:30 目が覚める。外はまだ暗い。

窓の外の景色も見飽きたし、ノートパソコンを開いた。

そうだ!この異国の地で、暇があれば作曲でもしながら優雅に過ごそうと、ひそかにたくらんでいたのであった。

作曲用ソフトを起動。

あ・・・・・・・・イヤフォン忘れた・・・orz

作曲は断念して、ゲームでもする事にした。スパイダ ソリティアである。

「初級」をクリアして、「中級」に苦戦している内に、朝日が昇った。


何か、足が痛がゆい。

うわー。何かに刺されてる!しかも5箇所ぐらい!!!ヽ(;´Д`)ノ

この部屋、やっぱり見た目以上に汚いんだろうな・・・。きっとダニか何かだと思った。


9:30 おなかペコペコのまま出発。

実は、朝食について説明されていたのだが、よく解らなかったので、断ってしまっていたのであった。

今日は「ベレン」に行く予定です。

近くのメトロに乗って、カイス・ド・ソドレ駅へ。 ここで鉄道に乗り換えです。 

おっ!自動販売機 発見(*゚Д゚)

おなかペコペコだった私は、吸い込まれるがごとく自販機へ近づきます。

美味しそうなワッフルがあるではありませんか!!

お金を入れようとしたら、すでに70セント入っていました。
↓メトロの車内


ラッキー☆ 前の人が忘れて行っちゃったんだ♪

35セント足して、1ユーロのワッフルを購入。

ところが、お釣りとして出てくるはずの5セントが出てきません。

そんでもって、つりボタンが無いΣ(゚д゚lll)  これは完全なるトラップだ!  前の人も騙されたんだね。・゚・(ノД`)・゚・。


そして、列車乗り場まで移動。

切符の買い方も乗り方も解らなかったので、 切符売り場っぽい窓口のおっちゃんに「ベレン」と言ったら、

笑顔で英語で対応してくれて、切符を2枚くれた。

1枚1ユーロで安い。さっきのワッフル代でベレンに行けるのか。

4キロぐらいだからそんなものかもしれませんが・・・ どうも、金銭感覚がつかめない。

まだ3日目だし当然かもしれませんが。

おっちゃんがどのホームから乗れば良いかも教えてくれていたおかげで、

迷う事なく列車に乗れた。


10:30 ベレン駅に到着

 ↑少し厚手の紙切符

さっそく今日のホテルを確保すべく、インフォメを目指して1キロぐらい歩く。

すると、駅の売店のような小さなインフォメを発見。

若い女性が居ます。

手始めに、この近くにホテルがあるかときいてみると、

「ここでは無理。ロシオのインフォメに行って、きいてネ」と、

ロシオの場所を記した地図を渡され、あっさり断わられる。

そこから来たんですが?!(゚Д゚;)

と、言いたかったが言葉がわからなかったので、あきらめた。

こうなったら、ホテルに直接交渉しようと、この町に唯一あるホテルへ行く事にした。

歩いて、歩いて、歩きまくる。


↑途中で見かけたモニュメント

  ロシオ広場のと似ているが別物

・・・っが、見つからない。

たしかに地図には「H」マークが記されていると言うのに!心清きものにしか見えないホテルなのかもしれない。

歩き疲れた。んでもって、足がかゆい。お昼になってきたから気温も上昇して、やたらと暑い。


結局、ベレンを急いで観光して、ロシオのインフォメへ戻る事にしようと決断した。

そうと決まれば片っ端から観光よ!


11:00 まずは「ジェロニモス修道院」

↓ぜひクリックで拡大して、この彫刻をお楽しみください
↓結構お気に入りの一枚
↓この右側には駐車場があって観光バスだらけでした
↓やけにキマっておられる観光客(ノ´▽`*)

本当は、中に入りたかったが、外観だけ撮影して 泣く泣く通過。

次は「ベレンの塔」へと急ぎます。

すると、その途中、切手自動販売機を発見!

  
   日本へハガキを送る予定だったので、切手を買う事にします。

   ところが、買い方がサッパリ解らない!englishボタンを押したところで

   英語も解らないので あまり意味が無い。

   ガイドブックによると、0.74ユーロで日本へ届くと書いてあったので、

   仕方が無いので、ひとつずつボタンを押して0.74ユーロを探します。
   

結局全部押したのに、 0.74ユーロがありませんでしたヽ(;´Д`)ノ

でも 0.75ユーロはあったので、それにする事にしました。 これでちゃんと届くのか、心配です。

細めの路地を歩いていると、地元民っぽいおじさんが

後ろから歩いてきていて、抜かれ際に至近距離で

ほほ笑まれたので、ほほ笑み返したら、

さらに笑顔で返され、通り過ぎたなと思ってたら、

3m先で、振り返ってほほ笑まれ、

8m先で、また振り返ってほほ笑まれ、

ちょっとやばい人かな?と、私の表情は徐々に渋く

なって いくと、もう振り返る事は無かった。

何かよくわからんけどゴメン。


11:30 「ベレンの塔」に到着

思ったより、小さな塔でした。

↓こうやって、至近距離で撮影するとそれなりに立派な大きさに見えるけど



↓実際は、これぐらいの小ささです。



ベレンの塔を眺めながら、朝買ったワッフルをベンチで頬張りつつひと休みしていると

サングラス売りのおじさんが現れた。 「これ、カッコ良いでしょー、いる?」

「No」って、断わったけどついつい日本のクセで笑顔で断わってしまったので、

しつこく販売してきた。 次からは渋い顔でNoといえるように頑張ろうと思った。

ちなみにワッフルは、おいしかった。

続いて、「発見のモニュメント」へ移動。 

↓その途中に見かけた飛行機
↓謎の壷


11:50 「発見のモニュメント」に到着


足元には大きな世界地図が

描かれていて、各地に発見

された年号が記されている。


日本が発見されたのは

1541年らしい。


↓遠くから見るとこんな感じ (高さ52m)
↓近くでみると、すごく大きかったです!


12:00 次なる場所へ移動 ( この頃、暑さと足の痛さと痒さが限界に近づいていた )

その途中、マクド発見(*゚Д゚) 外国のマクドってサイズが大きいってよく耳にするので、本当かどうかたしかめる事に。


←とてもオシャレな店内

そして!ハンバーガーは

と言うと、サイズも味も

まったく日本と

一緒でした・・・orz

なのに、値段1ユーロ

(160円)ってどうなん?




高級マクドナルドを出た後に見かけた公衆電話 →

かわいかったので、パシャリ。




12:30 「馬車博物館」 に到着

ガイドブックに金色の馬車があったので、

どうしてもこの目で見たかったのだ。

入場チケット(1人3ユーロ)を、受付で購入。


← 中へ入ると、すごく豪華な内装だった。

左右に馬車がズラリと並んでいた。



            ↓天井の壁画に感動


 ↓馬車、基本形 (この手の馬車が多かったです)
 ↓奥にあった、お目当ての金色馬車!!


← 次の部屋。さらに古い馬車が並んでいるようです。(たぶん)


 
 ↑ この子が可愛かったです           ↑お気に入りの1枚


さらに2階は資料室になっていて、当時の映像が見れる小部屋もありました。


とっても満足でしたが、どうせなら、ひとつぐらい、乗らせて

ほしかったです。と今は思います。





出口あたりに、自動販売機発見!(*゚Д゚) →

美味しそうなのがいっぱい!!

非常食用にチョコケーキパンみたいなのを購入。(80セント)

これで、もし今晩野宿になったとしても餓えはしのげるであろう

13:30 かなり急ぎ足でしたが、これでベレンの観光は終わりです。

他にも回りたいとこはあったけど疲れが限界に達していて、さらに、今晩のホテルが気がかりだったので、

めんどうだけど、ロシオへ戻ります。

帰りの電車は切符販売窓口が無くて自動販売機で買う事になりました。

驚くのが、切符を買わなくてもホームに入ることができて、電車に乗り降りできてしまうところだ。

でももちろん買いますよ!ヽ(;´▽`)ノ

ところが、この自動販売機、買い方がさっぱり解りません。あの切手自動販売機以上に意味不明でした。

モニターの映像すら、見えません。だけど、主人が頭フル回転で何とか買えました。ホント、いつもありがとう!

 ← 車窓から見た「4月25日橋」



14:00 カイス・ド・ソドレ駅へ戻り、ロシオ南部の昨日お世話になったインフォメを目指して歩きます。

暑い━━━━(´Д`υ)━━━━・・・ しんどぃーーーー。意識が朦朧とする中、

何とか到着。


  昨日のお兄さん居るかなぁ?「また来た」って笑われるかも・・・とか思って

  いたのだが、あのイケてるお兄さんは居なくて、代わりに若い女性が居た。

  「市内のホテルはありますか?予約してほしいのですが・・・」と、きいた途端

  嵐のような英語の攻撃に遭う。すごく不機嫌そうな顔だ。

  早口でベラベラと英語でしゃべってこられても、ほとんど理解できない。  

こっちが呆気にとらわれている内に、「どこもいっぱいよ!」 と最後に言い放ち、断わられた。

すっごく嫌な感じだった。鼻から相談に乗る気ゼロといった感じ。

だって市内(ここは首都よ)のホテルが全部満室なんてありえへんやん?平日のはずだし。


仕方無く、最後の手段として、初日にお世話になったあのやさしいインフォメのおばさんに頼るために

空港まで タクシーで移動した。

8.5ユーロもした。だが、もったいない何て言っていられないほど、焦っていた。

これで、ダメだったら、今晩ついに野宿かも?!ヽ(;´Д`)ノ


空港のインフォメカウンターに行くと、あのおばさんは居なかった。 代わりに若い女性が居た。

すごくイヤな予感がする・・・。

一応、さっきの若い女性とは違って、努力はしてくれた。3件ほど、ホテルに電話を掛けてくれたのだ。

神に祈った。

だが、どこもいっぱいで、「自分で探して!ここらへんにホテルがあるから」と地図に印しをつけて見捨てられた。


  オ ワ タ ・ ・ ・ orz


だって、前のインフォメの女性が言うには、市内のホテルは満室なんだろ?

インフォメたよりにならねーーーーー!!!!!ウワァァァンヽ(`Д´)ノ

そう・・・、そもそも今までインフォメに頼りすぎていた・・・。直接ホテルに交渉して泊まれた例が無い。

空港のベンチで放心状態になる。

ネットから予約できれば・・・。ノートパソコンの無線LANで繋ごうとするも、ポルトガルのオフィシャルサイトらしき所に

強制で飛ばされて、使い物にならない。(普通に日本で見れるページが見れないのだ)

ついに、野宿コース決定か?


15:00 このままでは日が暮れてしまう。

いっそ、遠くの街まで移動してしまうか・・・と私は思ったが、主人は

ガイドブックのホテル情報をみて、日本人の利用が多いホテルを 発見し、その付近にホテルが密集している事から

そこら辺であたってみる事に決定した。


現金が足りなくなってきたので、空港内にあるクレジットカードから現金を落とせるやつを試してみた。

1日200ユーロ以上は落とせないみたいだ。


ボラれにくい方のタクシー乗り場へ行く。

客があふれていたが、何とか乗れて泊まれもしないであろうホテルの名前をタクシーの運ちゃんに告げて走ってもらう。

そのホテルの利用が日本人が多く、近くに日本大使館がある事から、タクシーの運ちゃんは我々が

日本人であることなど、簡単に推測できたのであろう。しかも今日が初日だと思われていたに違いない。

到着すると、メーターを閉じて25ユーロぐらい請求してきた。

この距離は10ユーロしない事は、知っている。

「ハァ?!」 っと思いながら、10ユーロ渡したが、足りないと言う。

メーター見せてと言ってみる。ふさいでいたメーターを開くと、8.5ユーロ。 

たしかに、トランクに荷物を積んでもらったので

プラスいくらかしてもおかしくはないけど、25は無いんじゃない?

そんなに払えるかと言いたかった。

本当は言いたかったんだ。

でもね・・・そんな元気は無かった。疲れきっていたので、もう10ユーロあきらめて払ってみた。

そしたら、おつりをくれた。

たぶん、ボラれた金額が躊躇したおかげで半減したのだ。(でもボラれた事には変わり無い)

そして、お目当てのホテルのフロントへ・・・

「Full!」 (いっぱい)

日本人の利用が多いとは言え、日本人にやさしくは無いのね・・・

隣のホテルへ →  「Full!」

近くのホテルへ →  「Full!」

いずれも、不機嫌な顔で断わられた。よってたかってイジメやがって。・゚・(ノД`)・゚・。

あの女性が言ってた事は本当だったのかも・・・市内のホテル全部満室なのかもしれない、と思い始めた。

足は限界。マメが潰れかけていた。

身も心もズタボロだ。完全に神様から見放された気分である。


16:00 

最後の望みを掛けて、客室数192の大きくて、綺麗なホテルにダメ元で頼んでみた。

フロントのおじさんは、渋い顔。どうやら満室っぽい事を言っている。

ここもダメか・・・そう思った。

ところが、「スイートルームが何たらかんたら」と、 言っている気がする。 気のせいか?

いくらするのかときいてみると、「250ユーロ」と言う。 ・・・高い。2人で4万円ぐらいだ。

そりゃ、日本のスイートルームと比べたら全然安いんだろうけど・・・

でも、ここで断わってしまったらもう後が無い気がする。

「OK!(゚▽゚)ノ 」

パスポートのコピーをとられて、予約作業が終わった。


それにしても、本当にスイートルームなのか若干不安に思いつつ、部屋に案内される。

そこは、最上階の角部屋。

入った瞬間に思った。 「広っ!!」



部屋2つと、広いバスルームにバルコニー 、SANYO薄型テレビ2台!

冷蔵庫や、ソファーもあってハンガーは15個!


じゅうたんは上でゴロゴロできちゃうような綺麗さ!

昨日のホテルとは大違い。 ( 同じ4つ星ホテルなのに )




値段は250〜400ユーロらしい。どうやら

一番安い値で泊まれた事になる♪

疲れなんてぶっ飛んでテンション

地獄から天国とはまさにこの事! 神様ありがとう!

ここへ導くためだったのですね。

こんな事が無かったら、スイートルームに泊まる機会なんて

一生無かったと思います。
 ↓ ドライヤー

バルコニーからの景色を味わいながら一服(´ー`)y─┛~~

至福の時。 

1時間前とのギャップを思うと笑える。

明日もこんなに大変だったらどうしようと、不安に思いながらも、とりあえず今を楽しむ事にした。


 ↑ バルコニーからの眺め。最高です。

でも、車の通りが激しく、10分に1回はパトカーが通ります。ガイドブックによると、このホテルは防音対策バッチリ

となっていたはずが、窓を閉め切っていても かなりうるさかったです。


17:30 夕ごはんを買いに、1キロほど離れたデパートへ行く事にした。

途中、横断歩道で、信号の青の時間がめっちゃ短いのがあった。

大人の足でも小走りしないと、渡りきれない早さだ。

ホテルさえ決まれば、気持ちに余裕ができて、↑そんな事までイチイチ目にとまるようになる訳だ(ノω≦*)


 ↓ ハトが水浴びしていた
 ↓ ものすごく長い坂道を上がる

あんなに、足が痛かったのに、ホテルさえ決まれば・・・(以下略)

 ↓ 坂を登りきると、とても良い景色だった


  到着。  このデパート、「−4階」まで ありました。

  ← この外観より、中はすごく広いです。

  地下の食品売り場へ。

  デパ地下だけど、店員には基本スマイルは無いです。

  みんな無表情で、もくもくと仕事してます。

  でもレジの対応は良かったです。食料を買い、

  主人が自販機でタバコを買おうと

  ボタンを押したのに、出てきません。売り切れ表示が

  無いトラップだ。あきらめて他のを買ってました。

← 帰りに偶然見かけた、体育館 (見えねぇ〜)

↓クリックで拡大されます




19:00

お惣菜のようなのがみつからなくて

すぐに食べれそうな食品を

買いました →


  ← この ラスク+チーズ+サーモンの組み合わせは

  絶品でした

  この旅行中で一番美味しかったかもしれません。

  ビールもピリっとしてるけど滑らかな喉ごしで、

  美味しかったです。

  コーヒー、菓子パン、お菓子は、激甘でした!

 ↓ 夜の景色
 ↓ 翌朝の景色

12時間ほど、このスイートルームに滞在できる訳だが、寝るのがもったいなくて、

翌朝は4時に起きました。

それにしても、連日ホテル探しに半日潰れているような気がします。

次行く街(ポルト)では、同じところで4泊しようと、心に決めるのであった。


何はともあれ、野宿じゃなくって本当に良かった!

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 → 4日目へ続く