* 絵コンテ メモ  修正完成品一部  *

 
 ■ file3-c3  シーン 2

ファイル名  3_c3_2_01〜 .avi

背景3Dデータ  ミヨちゃん家付近
時間:夕方

人物: ヨーコ ミヨ 斉藤

(約 55秒)

 

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■キャラ演出(表情、動作指定) ■背景演出 ■カメラ  ■SE ■BGM ■色味(空気感、天候、ライト)■セリフ ■フレーム数
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←カット候補 追加←セリフ追加

 

カット
番号
絵コンテ
メモ
完成
動画
3_c3_2_01

■固定
歩き
■s3_3a_01.mp3 斉藤
「こんにちは、島田さん。

■140

 
  ミヨちゃん、顔を上げる  
3_c3_2_02
お出掛けですか?」

■固定

■50

 
3_c3_2_03
■m3_3a_02.mp3
「ああ、斉藤さん、ごめんねぇ、
ちょっと長田商店までケーキ買いに行ってく
るから、家で待っててくれないかい?

セリフの「ケーキ」あたりで、ヨーコ
斉藤と目があって軽く会釈する(←わかり
にくかったらカット分ける)

■固定

■160

 
3_c3_2_04
 

家にはね、若い男の子がいるんだけど、
アンタの介護を受けたいって言ってたよ」


いつものように、ニィっと笑う

修理された金歯が光る

■固定

■130

 
3_c3_2_05

■固定

■s3_3a_02.mp3
「長田商店? ああ、あそこのコンビニだね。

長田商店街は小声で独り言っぽく

■100

 
3_c3_2_06

■TB

じゃあ、僕、家に行ってますね。気を付けて」

■m3_3a_03.mp3
「はいはい」


  ミヨちゃんは歩き出し、ヘルパーさんは家の方へと向かう

■200

 

 

 

ヨーコ、ヘルパーさんの後ろ姿を見つめる
 
   
3_c3_2_07

■固定

  風が左から右へ

■80

 
3_c3_2_08

■固定

■m3_3a_04.mp3
「ヨーコちゃん」

■y3_3a_04.mp3
「ごめんごめん」

■70

 
3_c3_2_09

■FO

■m3_3a_05.mp3
「ホレたかい?」

■y3_3a_05.mp3
「え!?」

■m3_3a_06.mp3
「斉藤さん、カッコいいだろう? 

 

 

 

カズオちゃんもかわいいけどねぇ、
ヨーコちゃんより年下だろう? 
斉藤さんは、28歳とか言ってたよ。
大人の魅力があるよ。

■200

 
   
3_c3_2_10

■FO

どうだい、のりかえちゃうかい?」

■60

 

←修)こんな意味深なカットでなくていい

 
3_c3_2_11

■FO

■y3_3a_06.mp3
「ミヨちゃんが付き合えばいいじゃん」

■m3_3a_07.mp3
「いやいやいや、私にはもう、だめだめ」

照れながら、恥ずかしそうに手を振る

■90

 
3_c3_2_12

■FO

  何考えてるんだか。
  ホントに楽しいばあちゃんだな。って顔

■50

 
3_c3_2_13

■固定か、若干左へ振って停止

■y3_3a_07.mp3
「ねぇ、ミヨちゃん、手、繋ごうよ」


顔を上げて、ミヨちゃんはためらわずに、

■90

 
3_c3_2_14

■固定

シワシワの手でヨーコの手をとる
  細くて、骨と皮しかなくて、
ちょっと震えてて、でも、あったかい手。

■30

 
3_c3_2_15

■固定

■m3_3a_08.mp3
「これで、いいかい?」

■50

 
3_c3_2_16

■固定

■y3_3a_08.mp3
「うん」

大きく頷く

■50

 
3_c3_2_17

■固定→ディゾルブ

歩く

■120

 
 

 

 

 

file3-2b

目の前の現実が、自分のものであると自覚するまで、ほんの少し時間がかかった。
  並べられたレントゲン写真、涙をながしながら耐えた胃カメラの写真。
  胃癌か。
  それも……。

 

y3_2b_01.mp3 ヨ
l

「スキルス性……?」
 
母が胃癌だった。
  そのときに資料を集めて、スキルスがどんな胃癌なのかも、なんとなく知っている。
  そのほとんどが、発見された時には手遅れで、非常にたちの悪いガンだということも。
  母に転移があるとわかるまでは、スキルスでなくて良かったとぬか喜びしたことも、覚えている。

e3_2b_01.mp3 医

「すでに肝転移してる。手術は」 ※エキストラ05

y3_2b_02.mp3
「根治手術はできない、でしょうね。余命は、半年?」「ふっ」

私は思わず鼻で笑ってしまった。

e3_2b_02.mp3
「ヨーコちゃん」

y3_2b_03.mp3
「大丈夫ですよ、先生。もう、あの二人を見てるんですから……」

e3_21_03.mp3
「……とりあえず、病状と、これからの治療方法を説明するよ」

先生はそう言って、母の時のように、メモ用紙に絵を書きながら、わかりやすいように私の体の状態と今後を説明してくれた。
  だけど、その内容なんて、全然覚えてないし、渡してくれたメモだって、すぐに破り捨てた。
  私は、この病気にどんな治療が行われて、末期にはどうなるのか、どれほどの苦痛を味わうのか、だいたいの想像ができる。
  そして、人が生きながら人じゃなくなるのを知っている。
  でも、どうして?
  どうして私が?
  神様、仏様、私が何をしたって言うの?

  これだけの残酷な経験をしてきた私に、こんなにも早くとどめをさすのですか?
  それじゃあ、いいよ、いいさ、そんなに早く来いと言うなら、もっと早く自分から逝ってやる。

  バタバタと看護師さんが走って私の横を通り過ぎていった。
  そして、父の病室へ入っていくのを見て、私も思わず走った。
  開いたままのドアの向こうから、母がおびえた顔をしてこっちを向いた。

 

e3_2b_04.mp3

「だめよ、ヨーコは入ってこないで!」 ※エキストラ06

  そう、叫んだ。
  そしてその向こうのベッドの上で。
  ウロウロと動く父の足が見えた。

e3_2b_05.mp3

「殺してくれぇ!!」 ※エキストラ07

  間違いなく、父の声であって。
  そうではないと思いたくて、私はドアに近づいた。

e3_2b_06.mp3
「もう、もう、いやだぁ、殺してくれぇ……」「あぁ・・・・あぁ・・・」

  まるでゾンビみたいに、アゴを突き出して、だらしなく手をぶらぶらさせながら、
なだめようとする看護師さんや母の手を払う。

見たことのない父の姿がそこにはあった。
  ああ、ああと子供のように声を上げ、何かに渇望しているように首をガリガリ両手で掻き毟る。
  看護師さんがベッドに上り、その両手を掴んで父の名を呼ぶ。
 

e3_2b_07.mp3 看


「牧野さん!牧野さん!」 ※エキストラ08

その横では、涙を流しながら父の足にしがみつく母がいる。
 

e3_2b_08.mp3
「あなたぁ・・・あなたぁ・・・あぁあああ!!」★泣きながら
私は、父の姿から逃げるように、そこから走り去った。

  ガリガリと痩せた首を引っかく手。
  生きているのに、死んだ目。
  彷徨う、身体。
  ガリガリ、ガリガリ、ガリガリ。
  虚ろな瞳。
  ゾンビみたいな身体。
  ガリガリガリガリガリガリガリガリ………