* 絵コンテ メモ  修正完成品一部  *

 
 ■ file3-1  シーン 1

ファイル名  3_1_1_01〜 .avi

背景3Dデータ  街道
時間:夕方

人物: ヨーコ カズオ

(約1分40秒)

 

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■キャラ演出(表情、動作指定) ■背景演出 ■カメラ  ■SE ■BGM ■色味(空気感、天候、ライト)■セリフ ■フレーム数
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←カット候補 追加←セリフ追加

 

カット
番号
絵コンテ
メモ
完成
動画


3_1_1_01

■k3_1_00.mp3
「陽子ちゃん、かわいかったなぁ」

オレンジ色の空=遠くで日が落ちていく
   ビル郡が欠けたパズルピースみたいに黒くぽっかり穴が開いている


■フェードイン→左へパン
■120
■外の環境音

 
3_1_1_02

カズオご機嫌そうに足取り軽く歩く

 

■k3_1_01.mp3 「オマエ、すごいじゃん、子供の名前にしたいほどの存在だったんだな」
■y3_1_02.mp3 「……信じらんないよね」

■2人をフォロー
■240
■車の音 カラスなど

 

 

 
3_1_1_03

ヨーコ表情凝る

■y3_1_03.mp3
「ヤスコ、本当に良かったのかなぁ。もし、私だったら、旦那がそんなこと言ったらキレそうだけど」
■ヨーコをフォロー
■180

■k3_1_02.mp3
「彼女の

※手前に車が通過して、次の画面に
切り替わってもいい

0%
3_1_1_04

カズオ、何気にストレッチ

性格からして、納得しないと、うんとは言わなさそうだからな。本当に彼女も陽子って付けたかったんだと思うよ」


■カズオをフォロー
■260

 

 
 

3_1_1_05

■y3_1_04.mp3
「うん……でも」
k3_1_03.mp3
■k3_1_03.mp3
「それよりさ、ホント、自殺しなくて良かったよな。
これで何も知らない二人が陽子って付けて、実は自殺してました、なんて、それこそ笑えないぜ。
俺サマに感謝しろよ」

■自転車のベルなど
■フォローしながらバックだけど
速度は歩行速度より遅め
フォーカス カズオがぼける

■350

 

0%
 
3_1_1_06

 

ヨーコうつむいて苦笑い
←実際はもう少しうつむかせる
■y3_1_05.mp3
「お手本になるような人間じゃないのにね」
■100

■フォロー

0%
3_1_1_07
カズオ笑顔で言う
ヨーコ顔を上げる
手前、親子ずれ通過
■k3_1_04.mp3
「どうであれ、オマエ、二人にそれだけ愛されてたってことじゃん。それって、すごく幸せなことだと思うよ」
■y3_1_06.mp3
「愛されてた……?」

■270
■左へドリー

もうちょっとカメラに近くてもよい
離れすぎてて声が遠くなる
か、次のカットに繋がるように、斜め上から
のショット
 
3_1_1_08
■k3_1_05.mp3 「将来、二人はヨーコの存在を陽子ちゃんに話すだろうし、


■フォロー
■100
 
3_1_1_09

陽子ちゃんだって、
もしかしたら、自分の子供
にお母さんの名前はこうやって付けてもらったんだよって話すかもしれなし。

■230

■フォローだけど、ヨーコの速度に
追いつかなくてヨーコの顔がアップになって
最後左へアウト

ヨーコの表情凝る

 
3_1_1_10

責任重大だな、オマエ、

■45

■固定

カズオ振り返ってヨーコを指差す足取りストップ

 
3_1_1_11

語り継がれるんだぜ」

■60

■固定

■逆光で髪が透けてる感じ

 
3_1_1_12

 

■k3_1_06.mp3
「だからって、今更取り繕う必要なんてないだろ。弱い部分も全部含めてヨーコなんだからさ」

■300

■固定

カズオ向こう向かしてもいいかも
ヨーコ、歩いてるところからストップさせる

 
3_1_1_13

■y3_1_07.mp3 「随分、優しいこと言うのね」

■k3_1_07.mp3 「ダイスケさんに、オマエのことよろしく頼むって言われたからさ、

■140

■固定

 

 
3_1_1_14

 

1日くらいは人間の頼まれごと聞いてやってもいいなってね」

カズオしゃべり終わったあと ヨーコの顔を
みる

■120

■固定

 
3_1_1_15

■y3_1_08.mp3
「アイツ、そんなこと……?」

涙目

■90

■右へパン

繋がりが悪いのでもう少し30フレーム以下の
中割カットを入れる

 
3_1_1_16

カズオ抱きしめる

■ティルト

■140

■k3_1_08.mp3
「オマエは、自分が思ってるより、ずっと幸せだったんだよ」

 
3_1_1_17

■k3_1_09.mp3
「それを遠ざける必要なんて、もうないだろ?」

■左へパン
フォーカス

■180

 

ゆっくり目を閉じて微笑みながら言う
   
■y3_1_09.mp3
「そうだね」


 

目を閉じたら涙がつたう

カズオ体制を起こす

3_1_1_18

カズオ、ヨーコの涙を指でふいて、髪をすくようになでる

かならずバスとアップ

 ※次のシーンと繋がっている

■固定かズームアウト

■100

■いい感じに背景演出


0%
 

 

 

 

file3-1

  遠くで日が落ちていくのがわかる。
  空がオレンジ色に染まって、ビル郡が欠けたパズルのピースみたいに、
黒くぽっかり穴が開いたように見える。

y3_1_01.mp3
「陽子ちゃん、かわいかったなぁ」
 
私の少し前を歩くカズオが嬉しそうに口を開いた。
  ご機嫌らしく、足取りが軽い。

k3_1_01.mp3 カ
「オマエ、すごいじゃん、子供の名前にしたいほどの存在だったんだな」

y3_1_02.mp3
「……信じらんないよね」

本当に、信じられなかった。
  これが、例えば超かわいいアイドルと同じ名前とか、両親の名前を一文字ずつとったとか、
今時のかわいらしい名前だとかいうならわかるんだけど。

y3_1_03.mp3
「ヤスコ、本当に良かったのかなぁ。もし、私だったら、旦那がそんなこと言ったらキレそうだけど」

k3_1_02.mp3
「彼女の性格からして、納得しないと、うんとは言わなさそうだからな。本当に彼女も陽子って付けたかったんだと思うよ」

y3_1_04.mp3
「うん……でも」

k3_1_03.mp3
「それよりさ、ホント、自殺しなくて良かったよな。
これで何も知らない二人が陽子って付けて、実は自殺してました、なんて、それこそ笑えないぜ。
俺サマに感謝しろよ」

そうなんだ。
  だから。
  やっぱりだめって言うべきだったのかなって。

y3_1_05.mp3
「お手本になるような人間じゃないのにね」

  私はうつむいて自分を笑った。

k3_1_04.mp3
「どうであれ、オマエ、二人にそれだけ愛されてたってことじゃん。それって、すごく幸せなことだと思うよ」

y3_1_06.mp3
「愛されてた……?」

k3_1_05.mp3
「将来、二人はヨーコの存在を陽子ちゃんに話すだろうし、
陽子ちゃんだって、もしかしたら、自分の子供にお母さんの名前はこうやって付けてもらったんだよって
話すかもしれなし。
責任重大だな、オマエ、語り継がれるんだぜ?」

  カズオは振り返って、私のことを指差して言った。

k3_1_06.mp3
「だからって、今更取り繕う必要なんてないだろ。弱い部分も全部含めてヨーコなんだからさ」

y3_1_07.mp3
「随分、優しいこと言うのね」

k3_1_07.mp3
「ダイスケさんに、オマエのことよろしく頼むって言われたからさ、
  1日くらいは人間の頼まれごと聞いてやってもいいかなってね」

y3_1_08.mp3
「アイツ、そんなこと……?」
  最近は、よく涙が出る。
  どうして、私、今まで気付かなかったのかな。

k3_1_08.mp3
「オマエは、自分が思ってるより、ずっと幸せだったんだよ」

  カズオが、抱きしめてくれる。

k3_1_09.mp3
「それを遠ざける必要なんて、もうないだろ?」
一度踏み外せば、あとは簡単に転がり落ちた。
  誰のせいでも、運命でもなく、どちらかに進むかは自分次第。
  どうせ底まで転がり落ちたんだから、あとは上っていけばいいか。

y3_1_09.mp3
「そうだね」

 
  流した涙の分だけ、頑なだったココロが少しずつ解けていくのがわかる。
  自分でグルグルと締め付けていたものを、ちょっとずつ、緩めていこう。
  たぶん、ひとりだったら出来なかったことを、今ならやれる気がする。
  顔を上げれば、普段は生意気なことばっかり言ってるのに、時々こんなふうにすごく優しくなるコイツが、
しょうがないなと言いたげに、私のことを見下ろしている。
  頬に流れた涙の跡を、優しい指でそっと拭いて。
  髪を梳くように撫でて。
  キス、して。